戦没者遺影電子データ化が完了 筑北村遺族会坂井支部
2025/06/12
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筑北村遺族会坂井支部(小山正博支部長)が昨年度から進めてきた地区内戦没者の遺影の電子データ化が完了し、光ディスクが出来上がった。同支部は16日の本年度総会でお披露目するほか、村の貴重な歴史の記録として近く村教育委員会へ寄贈する方針だ。
地元の温泉施設・冠着荘付近にある坂井地区の慰霊碑裏手のほこらに保管されている写真記録で、同支部が慰霊対象とする113人のうち約70人の遺影を電子データ化した。ディスクには写真のほか、昭和47(1972)年に建立された坂井地区慰霊施設の解説映像なども収録する。
村は戦後80年となる本年度に村内の戦没者慰霊碑の一元化を予定する。小山支部長は遺族が高齢化し世代交代する現状を踏まえ「村内戦没者の記録を末長く維持し語り継ぐための手段の一つとして(遺影の電子データ化を)参考にしてもらえれば」と話している。

坂井地区の戦没者約70人の遺影を収録した光ディスクを手にする小山支部長