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2025年

松本市の中心街再設計に市民の声 多事争論会で街歩きも

2025/06/11
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 松本市は、松本駅周辺から松本城周辺までの「えきしろ空間(中核エリア)」の今後の在り方を検討するため、市民の意見やアイデアを募る。臥雲義尚市長と市民が語り合う「多事争論会」を7月12日に開催し、テーマを「中心市街地の再設計『えきまえ』まち歩き~えきしろ空間の活性化」とした。意見交換会の前にみんなで街を歩き、街の現状を肌で感じた上で中心街の将来像を探る。
 多事争論会は2部形式で、第1部の街歩きは午後0時半~1時45分。松本駅お城口に集合し、建築士らのガイドで駅前記念公園や、大型商業施設だった旧井上本店、旧松本パルコなど7カ所を巡る。第2部の意見交換は午後2~4時にMウイングで。松本の歴史や景観をどう街づくりに生かすか、市民が協力・連携できることなどを議題とする。
 臥雲市長の諮問機関・中心市街地再設計検討会議は3月、「歩きたくなる『ウオーカブル』なまちづくり」「車の流入抑制」を柱とした再整備を提言した。市は提言の具現化に向け、駅周辺の民間開発に対する基本的な方針や道路・公園といった公共スペースの再設計の指針となる計画「えきまえエリアビジョン」の策定に着手する。9日開会した市議会6月定例会に、計画策定の関連予算を計上した一般会計補正予算案を提出した。
 令和9年度までに提言を反映した計画を事業に移し、16年度までに具現化・再活性を目指す。臥雲市長は10日の定例記者会見で「えきしろ空間に都市機能を集中させ、にぎわいを生み出す。市民の皆さんと目指すところを共有したい」と述べた。
 会場参加の定員は50人で、申し込みはQRコードから。30日まで受け付ける。Mウイングでの意見交換はオンラインでも傍聴できる。