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2025年

オオキンケイギク駆除に汗 松本市職員らが梓川堤防周辺で奉仕作業

2025/06/08
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 特定外来生物の多年草・オオキンケイギクの繁殖を防ごうと、河川や道路の管理に携わる松本市の職員ら約80人が7日、同市島内の梓川堤防と周辺道路のオオキンケイギクを駆除する奉仕活動を行った。
 環境エネルギー部の職員が国道147号アルプス大橋東側、建設部の職員があずさ運動公園近くの梓川右岸堤防で1時間半ほど作業した。作業開始時刻の午前7時の気温は20度近くまで上がり、職員たちはタオルで汗を拭きながら手作業で株を引き抜き、袋に詰めていた。
 島内平瀬川西町会の有志3人も作業を手伝った。市環境業務課の職員で4年目の参加という降籏凱さん(25)は「繁殖力が強く、市だけではどうにもならないレベル。多くの市民に知ってもらい、駆除に協力してもらいたい」と話していた。
 当初はアレチウリの駆除を目的に平成18(2006)年度に始まったが、オオキンケイギクの繁殖が目立つようになり、対象を変えた。強い繁殖力で在来の野草を駆逐し、景観を一変させることが問題となっている。
 市環境・地域エネルギー課の担当者・金井悠一郎さん(44)は「今年は株が減っている印象。駆除活動を毎年続けている効果が少しずつ表れていることを実感した」と話していた。

アルプス大橋東側でオオキンケイギクを駆除する市職員