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2025年

三岳地区の魅力を掘り起こそう! 町制20周年で初の地域学講座

2025/06/08
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 木曽町三岳地区の自然や暮らし、歴史について学ぶ初企画「三岳地域学講座」の第1回が7日、三岳交流促進センターで開かれた。町制施行20周年を記念し、地域の魅力再発見につなげようと、三岳地域自治協議会、三岳公民館が主催。先史時代や御嶽山の歴史について専門家の講演があり、約50人が聞いた。

講演を通じて三岳地区の歴史を学ぶ参加者
講演を通じて三岳地区の歴史を学ぶ参加者

 前半では県環境保全研究所(長野市)の浦山佳恵主任研究員が、三岳の土壌調査を基に先史時代の暮らしを考察した。三岳では、草が燃えた下に生成される土「黒ボク土」が、縄文時代以降に人の活動で生成された場合が多いと推測。温暖化で森林化が進む中、狩猟や採集、農耕などをしやすいよう、草原を維持する目的で「火入れ」をしていたのではないかとした。
 後半は皇学館大学文学部神道学科の中山郁教授が、御嶽信仰の歴史やこれからについて講演した。
 三岳公民館の外戸賢二館長は、講座を通じて「あらためて自分の地域を見つめ直すとともに、住民の交流につながれば」と話していた。
 講座は12月までに計3回開く。第2回は6月28日午前9時から、御嶽神社里宮社務所に集合して行う。武居哲也宮司が「御嶽神社と御嶽信仰」と題して講演する。無料で、地区外からも参加可能。申し込みは16日までに同公民館へ。