木曽漆器 じっくり品定め 塩尻・楢川で8日まで祭り
2025/06/08
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塩尻市の初夏を彩る楢川地区の一大イベント「第56回木曽漆器祭・奈良井宿場祭」(実行委員会主催)が7日、贄川、木曽平沢、奈良井の各地で始まった。晴天に恵まれたこともあって県内外から多くの人が訪れ、風情ある町並みの散策を楽しみながら漆器などの買い物を楽しんだ。8日も開催される。
メインイベントの一つ「木曽漆器・大漆器市」は漆器店が逸品を特価で販売するとあって、漆器店が連なる木曽平沢では来場者が店舗を1軒、2軒とはしごして品定めする姿が見られた。毎年訪れているという小諸市の男性は「以前購入した弁当箱を探しに来た。使いやすいので、あってよかった」と喜んでいた。初めて来場した名古屋市の女性は「よい品ばかりで目移りしてしまう。どれも欲しい」と笑顔を見せていた。
8日は午前9時から午後4時まで。将軍家に納める御用茶を運ぶ行列を再現したお茶壺道中は奈良井宿で正午から行われる。中山道の交通に関わる資料が数多く展示された贄川関所なども無料で公開される。小林広幸実行委員長は「楢川は歴史や伝統を守りつつ、最近は若い人のアイデアで町が盛り上がってきている。雰囲気を楽しみながら、ゆっくりと町を楽しんでもらえたら」と話している。
