県警逮捕術大会B組 塩尻署11年ぶりV
2025/06/07
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逮捕術大会で優勝した塩尻警察署の署員たち
塩尻警察署が、5日に長野市で開催された本年度の県警逮捕術大会で平成26(2014)年度以来、11年ぶりに優勝を果たした。大会は警察官、犯人の双方がけがをすることなく適切に相手を制圧する技能を競った。出場した署員は優勝を自信に日々の職務に励もうと意気込んでいる。
逮捕術の競技は警察官と犯人役に分かれ、防具を付けて対戦する。犯人と対峙するシチュエーションはさまざまなため、「徒手×徒手」「警棒×短刀」など手にする得物を変えて戦う。塩尻署は中規模の警察署や県警本部の部署が出場する5人制の「B組」部門に出場した。
5月に交番、生活安全、刑事など各部門から署員を選抜し、日頃の訓練に加えて毎日、大会に向けた鍛錬を重ねてきた。大町署との決勝は「警棒×警杖」の大将戦まで勝負の行方がもつれたが、大将の森山龍樹さん(29)=塩尻駅前交番=が勝利して優勝を決めた。
森山さんは「全国では現場に駆けつけた警察官がけがをする事案が起きている。負傷せず職務に当たることで地域の安全に貢献したい」と話す。小島伸之署長は「日頃の訓練の成果であり心強い。優勝を自信にさらに職務にまい進してほしい」と期待していた。