0000日(木)
2025年

夫婦、親子で消防団員 松本市消防団21分団 そろってポンプ操法大会に挑む

2025/06/07
後で読む

 松本市消防団第21分団(内田地区)の分団長の横山康浩さん(39)と、妻で団員のより子さん(43)は、15日に市消防団トレーニングセンター(島内)で開かれる市消防ポンプ操法大会に夫婦そろって出場する。さらに副分団長の前沢秀岳さん(48)と、息子で団員の光さん(21)は親子そろって大会に臨む。夫婦と親子が同じチームでの出場は大会史上例がなく、夫婦と親子の絆を発揮して上位進出を目指す。
 21分団は第1部ポンプ車操法の部に出場する。地元出身の横山さんは分団長だった父・澄夫さんの影響で平成17(2005)年に入団した。2年後により子さんが入団し、活動を通じて親しくなり、22年に結婚した。より子さんは「一緒に火事現場に出動するので、自宅で帰りを心配しながら待つことがない」と夫婦で活動するメリットを挙げる。
 4回目の出場となる横山さんは操法を統括する「指揮者」、初出場のより子さんはポンプ車を操作する「4番員」で臨む。横山さんは「操法は実践的でないとの批判もあるが、必要な動作が凝縮されている。夫婦、チームそろって息を合わせたい」と話し、より子さんは「消防団は男性社会のイメージが強いが、女性も活躍できることを示したい」と意気込む。
 前沢さんは入団16年目で、光さんは1年目で唯一の20代だ。前沢さんは補助員で光さんは最初に放水をする「1番員」として大会に臨む。息子が入団すると引退する父親が多いが、団員の確保が課題となっている中、当面は一緒に活動する道を選んだ。光さんは「父が見守ってくれていると思うと心強い。ミスなく正確に放水したい」と奮起し、前沢さんは「仲間を信頼して全力で頑張れ」と激励する。

横山康浩さん(左)と妻のより子さん[写真左] 前沢秀岳さん(右)と息子の光さん