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2025年

御神木 伊勢神宮へ 上松を出発 盛大に見送り

2025/06/07
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 20年に1度の伊勢神宮(三重県伊勢市)の遷宮に使うため、上松町の国有林で切り出されたご神木が6日朝、伊勢に向かって出発した。見守った地域住民や観光客などの「ありがとう」や「祈り」の思いも載せたご神木は、岐阜・愛知両県を経由し、伊勢神宮の内宮には9日、外宮には10日に到着する予定。
 遷宮に向けて、3日の御杣始祭で、樹齢約300年のヒノキ2本を社殿の内宮用と外宮用に切り出した。4日から3日間、木曽奉賛会の主催で御神木祭が開かれ、ご神木を引いて歩く「お木曳き」や伝統芸能の奉納で、地元からご神木が産出されたことを祝った。
 6日は、JR上松駅前の広場で奉送行事が行われた。奉賛会の山田弘会長は「木曽がスタートの地。にぎやかに送り出し、伊勢までの道中の安全を心から祈ってほしい」と呼び掛けた。午前9時20分すぎ、祝い唄が響く中、ご神木を載せたトラックがゆっくりと出発。住民らはご神木の姿が見えなくなるまで見送っていた。

予備木を含めた3本のご神木を載せたトラックを、大勢の住民らが見送った(6日午前9時半ころ)