筑北中生が聖博物館見学 歴史考える
2025/06/07
後で読む
麻績村の筑北中学校1年生約20人が6日、聖高原の聖博物館を見学した。旧善光寺街道にまつわる民俗資料や仏像資料、戦中・戦後の航空史を物語る資料や航空自衛隊の戦闘機など貴重な展示物の数々を見た。開館60周年を迎えた同館が伝える歴史や平和について理解を深めた。
聖博物館ボランティアグループの風間莉輝代表(25)=群馬県=と石川幸雅さん(26)=松本市=が案内した。航空資料コーナーでは、国内で唯一所蔵するという戦時中の軍用機用の木製燃料タンクや、東京上空で米軍の爆撃機に体当たりした戦闘機の残骸、戦後に航空自衛隊が運用したF―104ジェット戦闘機のエンジンなどを見た
風間代表は「開館当時の村長が、戦時中は航空隊の教官で多くの少年飛行兵が特攻で戦死した悲劇を忘れないため博物館が設立された。戦争は決して起こしてはならない」と説明した上で「新しい技術はみんなで考えなければ実現しないことも知ってほしい」と呼び掛けた。
江森龍輝さん(13)は「昔の村長さんの願いから聖博物館がつくられたのはすごいなと思った」と話していた。
麻績の「ひと・もの・こと」に触れる探究学習活動の一環。生徒たちは午前中、地元の聖山(1447メートル)にも登った。
