清水小の2001年度在校生 待望のタイムカプセル開封へ
2025/06/06
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松本市の清水小学校の平成13(2001)年度在校生が、新型コロナウイルス禍で延期を余儀なくされたタイムカプセルの開封を、ようやく実現させる。全学年の代表と当時の教師が実行委員会をつくり、570人を超える13年度在校生に連絡を取り、準備を進めてきた。21日に学校で「開封の会」を開く。

タイムカプセルは、開校50周年事業の一つとして、当時の全校児童が手紙などを入れて学校中庭に埋設した。20年後の2021(令和3)年6月19日に掘り出す予定だった。
児童会長だった会社員・柴谷和幸さん(36)=松本市高宮中=は、開封の日付が「ずっと記憶に残っていた」という。予定の年には掘り出せなかったが諦めず、連絡先の分かった当時の仲間や教師に声を掛けたところ、SNS(交流サイト)などで人から人へと結び付きが広がった。
6年2組の担任だった上條直利さん(66)、理科教諭だった一ノ瀬浩子さん(64)ら当時の教師たちも加わり、実行委員会が結成された。校長だった遠藤博久さんが当時の職員に手紙を送って、タイムカプセルの開封実現を願ったことで準備が加速した。清水小には埋設当時の写真パネルが展示されていて、現役の在校生もいつ掘り出されるか気に掛けてきたという。
実行委員長を務める柴谷さんは「皆さん思った以上に積極的で、全学年の半分ぐらいには声をかけられたのではないか」と協力に感謝する。4年間の延期期間中に多くの13年度在校生がつながれたことを喜び「当時を思い出しながらみんなでわいわいやれたら」と楽しみにしている。
開封の会は午後2時から。参加者それぞれに、カプセルから出てきた品物を持ち帰ってもらう。本人が出席できない場合は家族などが代理で引き取ることもできる。