平和創造「自分ごと」に 若者たちが7月にフォーラム企画
2025/06/06
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今年で戦後80年を迎えるのに合わせ、県内で平和活動に取り組む10~30代の若者が7月5日午後2時半から、松本市県3のあがたの森文化会館で「信州の若者がつむぐ平和創造フォーラム(略称・若造フォーラム)」を開く。太平洋戦争から、現在も続くイスラエル・パレスチナ問題まで広く取り上げ、平和を「自分ごと」として捉えるきっかけを作る。

七つの団体や個人が、展示とワークショップ(WS)、報告会を二つずつ企画する。
展示企画として、パレスチナ問題に関する本を並べて平和への思いを共有する「本読みデモ」や、松本県ケ丘高校(松本市)の生徒がAI(人工知能)を使ってカラー化した戦時中の写真展を行う。
太平洋戦争末期に同市里山辺で建設が進められた軍事工場での朝鮮人の強制労働について調べている「松本強制労働調査団」や、沖縄の基地や貧困問題を考える信州大学生らのグループ「沖縄と私たち」によるWSなどもある。
各団体のメンバーで実行委員会を組織し、初めて実施する。実行委員長で医師の光武鮎さん(34)=松本市中条=は、当事者の声を伝えるには、戦争を体験していない人の力が必要だと訴え、「平和について考えるハードルを下げたい」と話している。
入場無料。WSは「沖縄と私たち」が2時半から、「松本強制労働調査団」が3時半から。事前に参加人数を把握するため、アンケート=QRコード=への回答を求めている。問い合わせは松本強制労働調査団の電子メール(matsumoto.chousadan@gmail.com)へ。
