松本国際高ラグビー部が県総体で初優勝 創部11年目で初のタイトル
2025/06/06
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松本国際高校(松本市)のラグビー部が、県高校総合体育大会で初優勝を果たした。他競技と異なりインターハイの舞台はないものの、創部11年目でつかんだ初のタイトルとなる。県代表として出場する北信越総体でさらなるステップアップを期す。

県総体は準決勝から登場して岡谷工業を40―7で一蹴。決勝(1日)では飯田と対戦した。開始早々の連続トライで先制パンチを浴びせた後はシーソーゲームとなり、26―21とリードを保って折り返し。後半立ち上がりにひっくり返されたが、再び先行するとそのまま追い上げを振り切って47―42で勝利した。
大会を通して大型FWが縦を突いてポイントをつくり、展開して外で数的優位を生み出す形が機能。決勝の終盤が象徴的な「諦めないディフェンス」(依田和也監督)も収穫となった。目標に向かって結束できたことも選手、監督が口をそろえた成長の証しだった。
平成26(2014)年に同好会として立ち上がり、翌年に部として活動をスタート。正規の人数がそろわずに合同チームで公式戦を重ねるなどしながら部員を増やし、地力を蓄えた。昨年は聖地・花園行きを懸けた県予選決勝に初めて進出し、続く新人戦も準優勝。ようやく壁を超え、依田監督は「いろいろな思いをかみ締めた」と感慨に浸った。
北信越総体は21、22日に富山県である。県2位で出場権を得た北信越新人戦は大雪よる日程短縮で1位校が対象になったため、今回が初陣となる。全国水準の相手が控える中、大倉空翔主将は「夏合宿や花園予選に向けて収穫を得られる大会にしたい」と力を込めた。