「野外劇団楽市楽座」松本初上陸 あがたの森で14~16日公演
2025/06/06
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投げ銭の野外ミュージカルで全国を旅している「野外劇団楽市楽座」の松本公演が14~16日、松本市あがたの森公園で開かれる。座長の長山現さん(66)と妻の佐野キリコさん(58)が二人三脚で繰り広げる、歌あり踊りあり、笑いあり涙ありの大衆音楽劇で松本開催は初めて。水面をくるくると回る円形劇場で、新作「みちばたの花」を上演する。

開演は毎日午後7時。八角形の池に円形の舞台を浮かべたオリジナルの野外劇場で“ドラゴンスター”や“お猿のゴクウ”といった「人間でない生き物たち」の珍道中物語を繰り広げる。舞台を囲む客席は360度全方向に設けられ、入場料は設定しない。開演前に配る折り紙に自由にお代(硬貨であれば100円以上)を包んで舞台に投げ入れてもらう投げ銭方式だ。
平成3(1991)年に長山さんが旗揚げした劇団を前身に同22年から、当時9歳だった娘と家族3人で旅芝居を始めた。現在は夫婦2人で毎年5~11月に全国巡業している。県内ではこれまで長野市で上演していたが「演劇の街松本」に長年憧れがあったといい、松本市の市民団体フリマネット信州の協力も得ながら実現にこぎつけた。佐野さんは「旅の魅力は人との出会い。大人も子供も楽しめる野外劇にぜひ足を運んでほしい」と話している。