ポイントためて健康増進 会員増目指しヘルス・ラボが新制度
2025/06/06
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市民の健康増進事業などを手がける一般財団法人「松本ヘルス・ラボ」(松本市中央1)は今月、健康セミナーやイベントに参加するとポイント(P)を取得でき、年度末に抽選でギフトを得ることができる制度を始めた。公式LINE(ライン、無料通信アプリ)で会員登録するとポイントを得られ、健康プログラムへの参加やモニター調査などでさらにためることができる。松本市は本年度末までに会員数1万人を目指していて、ポイント制度の導入で会員増を目指す。
会員登録で1000Pが得られ、モニター調査・健康プログラムの参加で500P、健康セミナーの参加で300P、イベント参加で100P、健康情報配信の閲覧で50Pがそれぞれ取得できる。
3000Pで電子マネー500円分を得られる。1口(1000P)で参加できる抽選を3月に実施し、「金芽米」や地場産品、旅行クーポンといったギフトが当たる。金芽米は松本ヘルス・ラボが機能検証のモニタリングを実施した商品で、便通の改善が実証された。市内の学校給食でも提供されている。
松本ヘルス・ラボは市民の健康づくりと新たな健康産業の創出を目的に、市が中心となって平成26(2014)年度に事業を始めた。当初は健康に関心が高い高齢者が中心だったが、幅広い世代に広めるため令和3年度に年3000円の会費を無料にし、スマホアプリを導入した。6年度には公式ラインの運用を始めたところ会員数は8000人に達した。会員数が多いとより詳細なビッグデータを企業に提供でき、将来的に市民の健康づくりを目的とした施策に役立てられる。
松本ヘルス・ラボの上條裕久事務局長は「目標とする1万人を射程圏内に捉え、ポイント制度の導入で一気に会員数を増やしたい」と話している。
