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2025年

御神木祭熱く オール木曽で 上松で奉納行事

2025/06/06
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 伊勢へ旅立つ前に2本のご神木を預かり、地域を挙げて祝う3日間の「御神木祭」中日の5日、奉納行事が上松町のJR上松駅前の広場であった。今回の御神木祭は「木曽郡全体で盛り上げよう」が合言葉。祭りを主催する木曽奉賛会が町内にとどまらず広く郡内に参加を呼び掛け、この日の木曽芸能祭には郡内各地に受け継がれる歌や踊りが集まった。将来を担う子供も花を添え「オール木曽」で盛り上げた。

 上松小学校の全校児童約140人による木やり歌が、芸能祭の幕開けを飾った。昨年度から練習を重ねた2、6年生が「山々こだます祝い歌 お伊勢様へと届くよう」などと歌声を響かせ、他の学年が「よーい、よい」と声を合わせた。6年の望月煌太郎君(11)は「練習通り間違わずにできた。(20年後となる)次の祭りにも立ち会いたいな」と目を輝かせていた。
 前日4日のお木曳き行事にも郡内から多くの参加があり、木曽町福島の水無神社のみこしも初めて参加して注目を集めた。みこしを横に縦にまくって(転がして)壊す「みこしまくり」で知られる。ご神木の後に付き、担ぎ手「枠持」の30人が「そうすけ、こうすけ」の掛け合いを響かせ、みこしを上下に荒々しく振って祭りの盛り上げに一役買った。奉賛会の誘いに応じて参加し、氏子総代会の8人は引き手に加わって協力した
 夜には地元の「正調木曽踊あげまつ保存会」に加え、木曽町を拠点にする「木曽踊保存会」をはじめ郡内各地の踊り手が木曽踊りの輪を作った。

芸能祭のステージに立ち、ご神木の切り出しを祝う木やり歌を生き生きと披露する児童たち。詞を歌う「音頭取り」と掛け声を入れる「合いの手」が交互に歌い、見物客から盛んな拍手を浴びた(5日午前10時半すぎ)