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2025年

花火募金箱を子供がデザイン 山形小・鉢盛中「じゃんずら」盛り上げへ

2025/06/06
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 山形村の山形小学校6年生と組合立鉢盛中学校美術部の2年生が、8月14日に開かれる「夏祭り山形じゃんずら」の花火を盛り上げようと、寄付金を集める募金箱をデザインした。本物の花火玉に絵付けをし、村を特徴づける道祖神や特産品の長芋、夏祭り名物の花火や屋台を描いてある。9日ごろから7月11日まで、村役場と村農業者トレーニングセンターに設置される。制作に携わった子供たちは「たくさん寄付してほしい」と願いを込めている。

 祭りで花火打ち上げを担う華松煙火(松本市)から提供された直径30センチの尺玉と5号玉を活用した。鉢盛中美術部が制作した尺玉の募金箱は、道祖神をイメージした灰色。「ハナビン」と名付け、目や口をデザインした。道祖神が寄付集めのために動き出すイメージで、デザインした岡村いづるさん(13)は「変な見た目にしていろんな人の目につくようにした」と話す。花火や屋台をデザインした5号玉は、ハナビンの世界観に合わせて目や口を描き、キャラクター化した。
 山形小6年生は長芋、花火、村イメージキャラクター・やまっちを描いた。花火は59人全員が指でスタンプを押す要領で色を付けた。児童会のキャラクター4種もデザインしてある。田口翔生君(11)は「募金が集まって、たくさんの花火を見たい」と願う。
 寄付集めは昨年まで村窓口か口座振り込みのみで1口1000円以上から受け付けてきたが、より気軽に協力してもらえるよう今年から募金も加えた。3年前から祭りを盛り上げる企画を行っている10~20代の若者ワーキンググループ「じゃんずらぷろじぇくと(略称・じゃんぷろ)」の発案で実現した。

道祖神や花火をデザインした鉢盛中美術部員