東北支援を山形村で継続 14日、漁師ら招きシンポ
2025/06/05
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山形村の有志団体「東日本大震災『山形村からできる支援』を考える会」と、村社会福祉協議会は14日午後1時半から、村保健福祉センターいちいの里で、平成23(2011)年の東日本大震災の被災地・岩手県山田町の漁師や震災語り部ボランティアらを招いた交流シンポジウムを開く。14年前の発災当時から今に至る思いや、未来への展望を生の声で聞き、震災を風化させず、地域の防災意識高揚につなげようと企画した。
山田町社会福祉協議会地域福祉課長の阿部寛之さん、カキ漁師の福士清和さん、タクシー会社を経営し語り部ボランティアとして活動する立花正男さんの3人を招く。講演のほか、座談会、茶話会を兼ねた交流会、山田町の物産展も設ける。
考える会は、震災後に村社協が実施した復興支援ボランティアバスパックの参加者たちが中心になり、平成27年に発足した。会員が毎年、山田町や周辺の被災地を訪ねて復興の様子を定点視察し、村での報告会を開催してきた。「村にいながらできる支援」として山田町の漁師から仕入れたカキの販売会を毎年村内で開き、山田町社協に義援金を寄付している。活動10年目を迎えて販売量や購入者も広がり、地域に定着した企画となっている。
息の長い支援と交流を通じ来村が実現した。考える会の田村守康代表(65)=上大池=は「震災は自分事。災害時や日頃の幸せな暮らしを支える人や地域の結びつきの大切さを再認識する機会になれば」と願う。
参加費500円程度の協力を呼び掛けている。申し込みはQRコードから受け付けている。
