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2025年

全社員でラジオ体操 塩尻・サイベックが月1回

2025/06/04
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 自動車部品などの精密金型製造とプレス加工のサイベックコーポレーション(塩尻市広丘郷原、白井靖信社長)は月1回、全社員がそろって運動をする全体朝礼を始めた。「全体ラジオ体操朝礼」と名付け、社外の講師から効果のあるラジオ体操の仕方や健康な体づくりを学んでいる。新型コロナウイルス禍以降、減少したコミュニケーションを取る場にもなっている。

社員全員で体を動かす「全体ラジオ体操朝礼」

 同社は毎朝、部署でラジオ体操をしているが、転倒による労働災害が発生したことから「健康のために、社員がより主体的に体を動かせるようになれたら」と社内の安全衛生委員会が企画した。講師は、ウオーキングインストラクターの丸山勇人さん(37)=松本市梓川倭=に依頼した。
 2日に社内の体育館で行った朝礼には約90人が参加。丸山さんが地面に足裏をしっかり付けてラジオ体操をすると効果があることを説明し、全員で実践した。転倒や腰痛防止のストレッチや、2人一組で相手のよいところを声に出して伝えるコミュニケーションも行った。「作業着がいつもきれい」「にこやか」など褒め合い、笑顔になっていた。
 品証生管部の後藤妙子さん(38)は「毎日のラジオ体操がどのように体に利くのか、考えるようになった」と話し、安全衛生委の大久保由理さん(48)は「みんなで体操をするとコミュニケーションがとれ、いつもと違う気持ちで仕事を始められる気がする。メンタルヘルスにも効果があれば」と願っていた。