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2025年

リハビリ施設 世界が注目 松本・カラダラク 11カ国の理学療法士が視察

2025/06/03
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利用者の体の状態を確認する外国の理学療法士

 松本市城東1の通所介護・介護予防デイサービスなどを提供する施設・KARADARAK(カラダラク)に2日、世界11カ国の理学療法士ら19人が視察に訪れた。参加者は患者とスタッフが和気あいあいとリハビリに取り組む様子に感心し、実際に体操メニューの体験もして交流した。
 5月29~31日に東京都で開かれた世界理学療法連盟学会の一環で視察先に選ばれた。
 理学療法士の山下博克社長(52)は、病院勤務時代に患者が退院後にもリハビリを継続できる場が必要と感じ、自ら施設を設立した経緯を説明した。参加者からは「利用者はどうやってこの施設を知ったのか」と質問があり、「多くの人は患者さんからの口コミで来ている」と答えた。
 施設内では大勢のお年寄りが2時間半のメニューでリハビリに取り組んでおり、スタッフが元気な声で励ましていて、参加者は笑顔でその様子を見学していた。山下社長が施術を実演すると、「自分もやっていいか」と進み出て交代する女性参加者もいた。
 元全米理学療法士協会会長のロジャー・ハーさん(60)は「多様な器具もそろっていて、スタッフのチームワークが良く雰囲気が素晴らしい」と感心していた。山下社長は「参加者は各国の一流の理学療法士ばかり。少しでも多くのことを学び、今後に生かしたい」と意気込んでいた。