松本空港で引退したFDA4号機の見学ツアー 操縦席に座りパイロット気分
2025/06/02
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昨年3月に引退した航空機で、機首部分などが県営松本空港に寄贈されたフジドリームエアラインズ(FDA)4号機の見学ツアーが1日、同空港で開かれた。緑色の機体で、松本市の観光大使を務めた4号機の人気は高い。競争倍率13倍の抽選に当選した参加者たちは、目を輝かせ、機体を見ていた。
機体は松本空港の航空貨物倉庫に保管されている。初めて企画されたツアーは定員60人に対し県内外から800人の申し込みがあった。松本市里山辺出身のFDA整備士・井上寛人さん(31)に教わり、操縦かんを動かし離陸の様子を空想。「機長お疲れさまです」と井上さんに声を掛けられた子供は満面の笑みだった。
塩尻市の小学校5年生・横内ひかりさん(10)は「かっこいい。椅子の座り心地も良かった」と話した。
松本空港とFDAのファンという岡谷市の元会社員・田中規久さん(68)は、3万時間を超えるフライトを終えた4号機をいたわり「松本に来てくれて良かった」と、感慨深そうに機体を見上げていた。
県と信州まつもと空港利用促進協議会が主催し、1回20人ずつ3回に分けて実施した。7月に同様のツアーを予定する。
