大きく育てカラマツ植樹 楢川森林委と竹中工務店 塩尻・奈良井の森に1500本
2025/06/01
後で読む
塩尻市の楢川地域森林委員会と竹中工務店(東京都)は31日、地元の奈良井区の山林(権兵衛峠団地)にカラマツの苗木約1500本を植えた。市と同社の地域連携協定による持続可能な森づくり事業で、約120人が参加した。木々が順調に成長して、将来に建築材として無駄なく使われることを願った。
楢川地区や関係団体の関係者が集まり、広さ約0・5ヘクタールの区画に高さ約50センチの苗木を植えた。植栽を体験した楢川小中学校6年生の大前結愛さん(11)は「山が丸裸にならないように、木を切っては植えてを繰り返すことが分かった。この木できれいな建物を造ってほしい」と話していた。
40~50年後に伐採の適期になる。竹中工務店は耐火集成材の原料にして、都市部の中高層ビルの建築に活用する。塩尻市内の綿半ウッドパークや合板工場などで木材を加工し、地域経済と森林資源の好循環の実現を目指す。
同委員会の柴垣嘉和委員長は「みんなで植えた木が、これからの新たな100年の水源と森になる」と期待し、竹中工務店の松崎裕之参与は「豊かな自然を育み、次世代へ引き継ぎたい」と抱負を話していた。
