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2025年

筑北村のちくほくSC 好評の漬物を一般販売へ

2025/06/01
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 筑北村坂北で障害者支援施設・ちくほくシャインカレッジ(SC)を運営する北アルプスの風(安曇野市)が今夏、ちくほくSC内の加工所「漬け物ラボ」で生産している漬物の一般販売を始める。同社の管理栄養士・保健師が、味と健康の両面に「想い」を寄せて開発した、化学調味料や保存料を使用しない加工食品の商品化の第1弾で、筑北地域の新たな特産品として地元直売所での販売も目指している。
 梅の甘酢漬け「ちくほくのうめ想い」(税込み600円)とキュウリのつくだ煮「ちくほくのきゅうり想い」(同300円)を商品化する。自然な甘みのてん菜糖を使うなど調味料にもこだわり、梅はパリパリ食感を重視し、キュウリは凝縮されたうまみと歯触りの良さで弁当やおにぎりの具材としても使いやすくした。
 漬け物ラボは、ちくほくSC利用者の就労機会として昨春に稼働を始め、同社が運営する高齢者施設向けに漬物を製造してきた。漬物は高齢者から好評で、今後の増産に向けて商品化を決めた。7、8日にはSCが入る複合施設・ちくほくjumbleユニバーサルカレッジ(旧筑北小学校)での「第8回綿半まつりinちくほく」で数量限定でテスト販売も行う。
 漬け物ラボは今夏、キュウリの自家栽培を始めるほか、高齢化などで収穫できなくなった梅の木から実を収穫させてもらえる筑北地域の家庭を募り、地元産原料の確保を目指す。ちくほくSCの生活支援員・升田久美子さんは「主原料の地元産100%を目指しつつ、利用者の就労機会の確保・増加にもつなげたい」と話している。問い合わせ、情報提供は漬け物ラボ(電話0263・66・3100)へ。

漬け物ラボが今夏に商品化する梅とキュウリの商品