柔道の元世界女王・堀川恵さん 誠心館で後輩たちを指導
2025/05/29
後で読む
柔道女子63キロ級の世界選手権優勝経験者で、松本市出身の堀川恵さん(29)=パーク24、松商学園高―筑波大出=が27日夜、中学時代に研さんを積んだ長野誠心館道場(塩尻市)で柔道教室を行った。門下生ら未就学児~高校生の約40人に、得意技である内股や引き手などのこつを指南し、乱取りにも参加。世界の舞台を目指す後輩たちにエールを送った。
堀川さんは令和4年の世界選手権で優勝。決勝では内股で一本勝ちした。教室では道場の村山洸介館長を相手に鮮やかな内股を披露し、自身が心がけている足や腰の位置を後輩たちに伝えた。乱取りでは女子選手を中心に引っ張りだこになり、一緒に汗を流した。世界女王との組手に、我妻優日南さん(13)=塩尻市丘中2年=は「強さを感じた。内股の入り方、投げ方を自分も身に付けたい」と話した。
教室は所属のパーク24が、同社の取り組む路上駐車をなくすための啓発講話と併せて企画した。堀川さんが会社の活動として誠心館で指導したのは初めてで「私の大きな部分を作ってくれた道場で、実業団という選択肢を子供たちに知ってもらい、地域貢献ができてうれしい」とほほ笑んだ。後輩たちを「自分の中学生時代より技術の高い子ばかりで先が楽しみ」と話し、故郷の柔道振興や後進の育成にも改めて意欲を示していた。
