バラ咲き誇る花園公開 松本の滝澤さん夫妻が25年丹精
2025/05/29
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松本市内田の会社役員・滝澤善隆さん(83)と妻の市子さん(82)が25年余り丹精している庭に、今年も花の時季が訪れた。体力の衰えと闘いながら恒例の模様替えを行い、不思議さと驚きのある空間に仕立てた。市のオープンガーデン事業に登録していて、28日はバスツアーの参加者が滝澤さん宅を訪問し、彩りあふれる花園の散策を楽しんだ。
約500平方メートルの庭には150種類以上のバラがあり、さまざまな草花とともに植えてある。学生時代、手品に熱中した滝澤さんは庭造りに手品のような驚きや楽しさを取り入れる。れんがと木材を組み合わせた丸窓、鏡、動物の置物といった仕掛けを用意した。高低を作って花の見え方も工夫した。
28日午後はツアーで13人が訪れた。松本市桐の医師・酒井香生子さん(40)は「夢のような庭に、よい時季に来ることができた。これだけきれいに管理することは大変だと思う。植物への愛を感じる」と話した。
年齢を重ね体力的な面から、大がかりな模様替えは今回が最後になるかもしれない。滝澤さんは「花が好きな方々に驚き楽しんでほしい。植え方や庭の造り方を見てもらえれば」と願っていた。
滝澤さん宅のオープンガーデンは6月中旬まで。問い合わせは滝澤さん(電話0263・58・0202)へ。
