あがたの森・市民てづくり演奏会「サタコン」 再開に向け準備
2025/05/29
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松本市県3のあがたの森文化会館講堂で市民手づくりの演奏会として親しまれ、7年間休止している「あがたの森サタデーコンサート」の再開に向けて、運営委員会が動き出している。思いがけなく長期間の休止となったものの、趣ある会場で地元のアマチュア団体などの演奏を楽しむ場を継続しようと、まずは来春に1回開催することを目標に運営協力者を募って準備を進める。
昭和55(1980)年に始まり「サタコン」の愛称で多彩な出演者を迎え、平成30(2018)年6月まで38年間で160回開催した。同年から講堂の耐震補強工事のため約2年間の予定で一時休止。工事に続き感染症禍となったほか、令和4年には運営委員長としてリーダーシップを発揮してきた元高校教諭・牛山勝雄さんの死去も重なり再開のめどが付かなかった。
運営資金の預金残高通知をきっかけに、5月に入って従来の運営委員らが集まり、牛山さんの追悼コンサートとして年度内にサタコンを開催する方針を確認した。28日は2回目の会合を開き、追悼コンサートを足がかりに新たな体制・方法を模索していくことを話し合った。
委員の甕正子さん=安曇野市=は「今まで通りは難しくても、なくなってはもったいない。一歩を踏み出すため力になってくれる人がいればうれしい」と協力を呼び掛ける。事務局のあがたの森文化会館の木下守館長は「(サタコンを)待っているという声もあり、根付いていると感じる。期待に応えて続けていけたら」と話していた。問い合わせは同館(電話0263・32・1812)へ。
