松本空港アンダーパスにエアー遮断機 即時通行止めが可能に
2025/05/28
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県松本建設事務所は27日、県道松本平広域公園線のアンダーパスの出入り口2カ所に設置した「エアー遮断機」の稼働を始めた。県営松本空港の滑走路下を通る同アンダーパスでは昨年8月、ゲリラ豪雨で車両4台が水没する被害が起きた。エアー遮断機の設置で、冠水の恐れがある場合の即時通行止めが可能となった。
センサーでアンダーパスの水深を計測し、5センチになると道路情報板に「冠水注意」と示される。10センチで「通行止め」と表示して赤色灯が作動し、自動的にエアー遮断機のバルーンが出て膨らみ出して車線をふさぐ。バルーンは蛍光色で「冠水通行止 STOP」と記されていて、約20秒で完成する。27日の試運転では問題なく作動した。
これまでは道路情報板と赤色灯が設置されていた。水没被害を受けて、昨年中に水深を判断できる路面標示を整え、今月にエアー遮断機を設置した。
整備費はエアー遮断機2台で約1500万円、水深の路面標示が約190万円。同建設事務所維持管理課の太田芳樹課長は「これからも局地的な豪雨の可能性はある。冠水の恐れがある時の車両進入の抑止になれば」と話している。
