古い町家 ゲストハウスに 大桑村の野尻宿 犾舘さん夫妻 秋にもオープン
2025/05/28
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大桑村野尻の旧中山道・野尻宿でカフェ「珈琲 刀」を営む犾舘絵美さん(45)と夫の元村地域おこし協力隊・和さん(55)が、カフェの隣の古民家をゲストハウスにしようと準備を進めている。資料を基に往時の趣を残す形で改修し、なくなりゆく宿場の景観を保全しながら、村の魅力を体験できる宿にしたい考えだ。秋ごろのオープンを目指す。
改修する古民家は100年以上前から立つ『桔梗屋』という屋号の町屋で、リフォームはされているが昔からの造りを多く残す。整理をする中で、江戸時代の桔梗屋の間取りに触れた大学生の論文が見つかり、水回りなどは新しい設備にしながら資料を基にかつての姿の復元を目指す。
犾舘さん夫妻は令和2年に横浜市から村に移住し、同年にカフェを開いた。新型コロナウイルス禍に直面したが、地域住民や趣味のバイクを通してつながったライダーらの支えもあり乗り越えられたといい、ゲストハウス開設は「恩返し」の思いがある。
絵美さんは「豊かな自然や宿場の雰囲気など、大桑の良さを感じてもらえる宿にしたい」と見据え、和さんは「移住体験の場にもできたら。地域の方が利用できる仕組みも考えている」と話す。
7月中旬までクラウドファンディング(CF)を実施しており、専用サイト・キャンプファイヤーから。
