0000日(木)
2025年

国保特定健診受診しよう 実施期間延長 農閑期にも 塩尻市がPR強化

2025/05/27
後で読む

 塩尻市は、市内の自営業者や退職者ら国民健康保険加入者を対象にした、特定健康診査(国保特定健診)の受診勧奨に力を注ぐ。日ごろ医療機関にかかる人ほど特定健診を受けていないという状況から、本年度は、塩筑医師会の協力を得て、各医療機関の特定健診の実施期間を延長するなど受診しやすい環境を整えている。
 市指定の医療機関での個別健診は6~9月に実施してきたが、これ以外でも一部受診を可能とした。両小野診療所(上伊那郡辰野町)を含む実施医療機関26のうち15機関で延長、通年でできるところもある。詳細は市ホームページで確認できる。
 市は昨年度の特定健診の受診状況を分析し、「生活習慣病などで通院しているが特定健診を受けていない人」が対象者9076人のうち約3割(2537人)を占め、割合が最も多かった点に注目。農閑期も含めた期間延長を医師会に掛け合った。
 通院治療する市民について、市健康づくり課は「かかりつけ医に診てもらっているから大丈夫だと安心感を抱きやすいのでは」とみる。特定健診は個別疾患ではなく全身を診る利点があるが「その利点を市民に普及できていない」(同課)とし、患者が信頼を寄せる医師に声掛けを依頼した。
 「通院+健診=もっと安心」とのキャッチコピーを考案、職員が筆書きした勧奨ポスターを用意した。医療機関名や各医師の写真を入れるなどインパクトを強くPRしている。

国保特定健診の受診を呼び掛けるポスター。かかりつけ医にも患者への声掛けに協力を求めた