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2025年

安曇野市の「かじかの里」 本年度に改修完了へ 充実のアウトドア公園に

2025/05/27
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 安曇野市が穂高北穂高の市かじかの里公園で令和5年度から進めている改修工事が本年度で完了する。これまでに、池に架かる「かじか橋」を改修して通行できるようにしたほか、公園東側に駐車場を増設し、遊具やトイレを新しくした。地域住民が水辺に親しめる身近な公園としての機能を充実させ、キャンプ場がある「アウトドア公園」としての需要にも応えている。
 5年度は老朽化で通行止めにしていたかじか橋の木造部分を改修した。6年度は管理棟前のトイレを建て替えて通年利用できるようにしたほか、多目的トイレを新設した。以前は凍結対策がなく、冬季は仮設トイレで対応していたという。
 今年1月から5月にかけては、公園東側に取得した1225平方メートルに33台分の駐車場を新設した。既存の北側駐車場と合わせて公園の駐車スペースは75台分になった。新型コロナウイルス禍にキャンプやバーベキューで公園を訪れる人が増えたため、駐車スペースが不足して路上駐車が問題になっていた。
 遊具は6基を更新して別の場所から3基を移設した。障害の有無にかかわらず誰でも多様な遊びができるインクルーシブ遊具も取り入れている。かつては魚のカジカに関する展示をしていた「研修棟」を管理棟に改修する工事もほぼ完了している。近年は、研修棟として年1回のイベント展示で利用する程度だったという。
 総事業費は約2億6000万円。本年度は残りの工事として、カジカの養殖をしていた施設の解体や、園路のブロック畳(インターロッキング)の改修などを秋から冬にかけて予定している。
 観光課は「市内の人にも観光で訪れる人にも、安全に快適に安曇野の自然を感じて楽しんでもらいたい」とする。

新しくなった遊具