初夏の味「朴葉巻き」店頭に 木曽の菓子 野趣に富む
2025/05/20
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木曽の郷土菓子「朴葉巻き」が店頭に並び始めた。青々とした朴の葉が採れる7月までの旬の味で、月遅れの端午の節句の定番の和菓子としても古くから親しまれている。店内にはその野趣あふれる香りが広がり、初夏の訪れを五感で感じさせてくれる。
木曽町福島の菓子店・田ぐち(田口益生社長)は19日に製造と販売を始めた。開始日は朴の葉の生育によって前後し、昨年よりも2日遅い。慣れた手つきのスタッフが1本の枝に5、6枚ついた葉の一枚一枚で丁寧にまんじゅうを包み、イグサで結んでいた。
心配された遅霜の影響がなく、シーズンの幕開けとしては生育が十分に整った葉がそろった。田口社長は「新緑輝く木曽に足を運び、初夏の味わいを楽しんでほしい」と話す。
発送業務は26日に開始予定。
