塩尻の児童生徒が国際交流 インドネシアの中学生 訪日教育旅行で市内3校訪問
2025/05/20
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塩尻市の塩尻西小学校など3小中学校に19日、インドネシアの中学生84人が訪れ、児童や生徒と交流した。県観光機構が窓口になっている訪日教育旅行で、首都・ジャカルタのニザミア・アンダルシア中学校の2年生が訪れた。子供たちは、自国の文化を紹介し合いながら親睦を深めた。
塩尻西小では6年生46人が迎えた。伊藤尊夫校長は「貴重な機会。生の言葉を交わし、会える機会を生かしてほしい」と期待した。
子供たちはともに学校で習っている英語を共通の言葉にして、両国ならではの食べ物や文化などを教え合った。塩尻西小の児童は英語での説明に挑戦し、ニザミア校の生徒は日本のアイドルの曲を日本語で歌った。アニメやKポップアイドルなどが共通の話題になり「名探偵コナンは好き?」と尋ね合って盛り上がる場面もあった。
塩尻西小の東原葵さん(11)は「初めて会う人たち。緊張したけれど、楽しく話せた」と喜んだ。ニザミア校のケンゾ・プトゥラー・ヨガスワラさん(13)は「みんな優しくてフレンドリー。家族や友達と日本にまた来たい」と話した。
伊那市に滞在したニザミア校の生徒が3班に分かれ、塩尻東小学校と塩尻中学校で交流した生徒もいた。一行は東京都なども訪ねる計画で、22日まで日本に滞在する。
県観光機構は昨年度、県内への訪日教育旅行で67団体・1915人を受け入れた。台湾が圧倒的に多いが、経済成長が著しいインドネシアは本年度、複数団体が訪れるという。同機構はインバウンド(訪日旅行)増加に期待して、訪日教育旅行を誘致している。