全国の強敵破り関東オープンテニス制す　松本の吉崎鶴代さんが７５歳以上シングルスで

　松本市横田４の吉崎鶴代さん（７５）が、前橋市で今月開かれた第９９回関東オープンテニス選手権大会ベテランの部の女子７５歳以上（７５～７９歳）シングルスで優勝した。全日本ベテランテニス選手権大会（６５～６９歳）で優勝経験がある実力者だが、新型コロナウイルス禍で３年ほど大会出場を避けていた。新たな年齢種目に移ったことを機に競技復帰し、日本テニス協会のポイントランキング上位者を次々と破った。
　女子７５歳以上シングルスは２７人が出場した。競技歴５０年の吉崎さんはベースライン付近での打ち合いが得意で、４試合を１セットも落とさず決勝に進出。決勝は女子７５歳以上の国内ランキング１位の選手に１、２セットともに６―１で圧倒した。
　大会から離れていた間も、男性選手と打ち合いを重ねるなど鍛錬していた。以前は女子の年齢別ランキングで上位入りしていたが、３年のブランクで関東オープンのエントリー時はランキング外だった。復帰戦となった、愛知県で４月に開かれた大会でも優勝しており、ランキングが上がって１０月の全日本ベテランテニス選手権大会への出場がほぼ確実となった。
　吉崎さんは「試合から離れていたため、まだ緩いボールとタイミングが合いづらく苦戦している。全日本で一つでも多く勝っていくのが目標」と練習に励んでいる。