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2025年

プールで米作り わくわく! 水生昆虫観察も 塩尻・大門保育園

2025/05/30
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プールに作った田んぼをのぞいて虫を観察する園児たち

 塩尻市の大門保育園の年長児36人は今月、使わなくなった小型のプールで米作りを始めた。本物のような田んぼにしようと、土壌を作って苗を植え、自分たちで捕まえた水生昆虫を入れて自然に近い環境にしている。動植物の成長に興味や関心を湧かせ、大切にする気持ちを育んでいく。
 29日は、これまでに近くの水田で見つけて捕ったガムシ、タイコウチ、ミズカマキリ、オタマジャクシ、コオイムシを田んぼに放った。園児たちは目を凝らして虫の動きを追い、「あー、潜った」「オタマジャクシが食べられそう」と歓声を上げていた。生き物の図鑑を見て餌や生態を調べたり、虫に詳しい担任保育士の三村浩祐さん(29)に生き物の食物連鎖を学んだり、質問をしたりしていた。
 絵本で稲の成長の様子を知ったことがきっかけで栽培を始めた。米を生産している職員に苗を譲ってもらった。嶋田快斗ちゃん(5)は「お米の葉っぱが増えてきた。いろいろな生き物を探すのが楽しい」と喜んで眺めていた。収穫した米は昔ながらの手法で精米し、おやつで食べる予定という。