教育・子育て

麻績小4年生 ゲームでSDGs

佐藤さん(右)の手ほどきでカードゲームから環境問題について学ぶ児童

 麻績村の麻績小学校4年生14人が8日、国連が定めた「SDGs」(持続可能な開発目標)をカードゲームで学んだ。信州大学で「JICA草の根技術協力事業」に取り組む佐藤利春さん(62)=伊那市=の指導で、美しい海を取り戻すゲーム「CHANGE FOR THE BLUE」(チェンジ・フォー・ザ・ブルー)を遊び環境保全への意識を高めた。

 同ゲームは、多くのごみに悩む架空の海辺の街を舞台に、多彩な職業の人が仕事や生活を通じ環境のためにできる選択を積み重ねる内容。「マイバッグを使う」「プラスチックの商品は買わない」など先進的な選択肢も、市民意識や技術、利便性の水準が伴わければごみを増やす結果になってしまう仕組みで、児童たちは仲間と相談しながら決断していた。
 きこり役でプレーした中村聡太君(10)は「ごみを減らすには他の仕事の人と協力しなければいけないと感じた」と話していた。
 4年生は本年度、麻績川で見つけたごみをきっかけにマイクロプラスチック問題などを学んでおり、9月には犀川(信濃川)河口の様子を知ろうと新潟県上越市も訪ねている。