政治・経済

県議選塩尻市区4人出馬へ 定数2 選挙戦確実

 統一地方選挙前半の県議会議員選挙(3月31日告示、4月9日投開票)は告示まで1カ月となった。塩尻市区(定数2)はこれまでに、3選を目指す現職・続木幹夫氏(65)=洗馬、無所属新人で前市議会議員の丸山寿子氏(63)=片丘、共産党新人で看護師の柴田憲子氏(68)=広丘吉田、自民党新人で歯科医師の都筑文男氏(69)=同=が出馬を表明した。選挙戦は確実で、激戦が予想される。ほかに候補擁立を目指す政党があり、構図は固まっていない。

 続木氏はあいさつ回りのほか、平日は毎朝つじ立ちを続け、週末は商業施設前で演説を重ねるなど有権者に直接アピールすることを重視する。「市内への分娩(お産)施設の誘致、通学路の安全を確保するための県道への歩道設置、農業振興を訴えている」とする。
 丸山氏はリーフレットの配布やあいさつ回りを重ねる。市議6期と、市議会では女性として初めて議長を務めた実績をPRし、即戦力である点を強調。「生活者、女性の視点を県政に届ける」とし、子育てしやすい環境の整備や、在宅福祉・医療の充実を掲げる。
 柴田氏はあいさつ回りと街頭でのアピールを重ね、看護師として命を脅かす戦争に反対し、防衛費増額の動きも批判する。県政としては給食費無料化に向けた支援を掲げる。新型コロナの感染症法上の分類を5類に移行することに対し「感染対策強化を」と訴える。
 都筑氏は党の議席死守を目指し、公認候補である点を強調して活動する。現在は各地区でミニ集会を開き、組織固めを進める。歯科医師として特に医療、福祉の充実を掲げるほか「地元住民の要望や思いを県や国に伝え、働き掛ける『パイプ役』になる」と訴える。
 日本維新の会県総支部は「引き続き候補擁立を目指し、候補となる人を募っている」としている。妻を殺害した容疑で逮捕・起訴されたもう一人の現職・丸山大輔被告(48)は、逮捕前の昨年10月に立候補を表明した。刑が確定しなければ出馬は可能で、動向が注目される。
 選挙人名簿登録者数は、昨年12月1日現在で5万5305人(男性2万7510人、女性2万7795人)。