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滑らないミニ草履で合格 木祖中3年生にお守り お年寄り手製

3年生に贈られた合格祈願のミニ草履。カラフルな鼻緒がアクセントになっている

 木祖村内でわら細工を作っているお年寄りのグループ・すずめ塾のメンバーが作った、高校受験の合格を祈るミニ草履が13日、木祖中学校の3年生に届けられた。縁に恵まれるご利益があるとされる同村小木曽の縁結神社でご祈祷を済ませたお守りで、わらじは「滑らない」の縁起をかついだ。

 ミニ草履は長さ3㌢、幅2㌢ほど。地元の篠原修平さん(89)が中心となって、村特産のトウモロコシの皮を細く裂いて編み上げた。「桜咲く」「合格祈願」「大願成就」のメッセージを添え、木祖村社会福祉協議会の職員が届けた。
 社協の永島博之事務局長が「これから歩む先々でたくさんの縁が結ばれれば。おじいちゃんやおばあちゃんの気持ちがこもっています」と言葉を添えた。生徒20人を代表して、学級長の山崎琉生君(15)が「皆さんの気持ちと共に、高校に合格できるように頑張りたい」と応えた。