政治・経済

山小屋支援 県のCFに1460万円 全国の478人協力

 新型コロナウイルス感染拡大や原油価格高騰の影響を受けている山小屋を支援するため、県がふるさと納税によるクラウドファンディング型の寄付を募った本年度の「信州の山小屋応援プロジェクト」の結果がまとまった。全国の478人(企業・団体含む)から1461万9943円が集まり、支援を希望した県内の山小屋124軒に、1軒当たり11万7902円を寄付した。

 県内を訪れた登山者らにも呼び掛けて「オール信州」で山小屋を支援しようと、新型コロナ禍の影響が顕著になった令和2年度に始まった。原油高の影響も深刻な本年度は目標を2000万円に設定し、7~9月に寄付を募った。
 宿泊営業をしている山小屋に声を掛け、均等に分配した。県山岳高原観光課によると、寄付者からは「北アルプスが好き。山小屋は安心感を与えてくれる」「万全のおもてなしに、いい思い出をいただいている」といった声が寄せられた。山小屋からは「山や自然が好きで、山小屋を大切に思っている方が大勢いてくれて、うれしい限り」など感謝の言葉があったという。
 寄付金は登山道の維持管理や山岳の環境保全、感染防止対策などに活用される。