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若者が投票決める情報源 意外にも?SNS浸透せず

移動投票所で、思いを込めて一票を投じる学生たち(松本短期大学)

 10日投開票の参議院議員選挙で、県区の各候補が若者への浸透を狙い、インターネット上のSNS(交流サイト)を活用した情報発信に力を入れている。若者は実際にどんな媒体で候補者や公約を知り、投票先を決めているのだろうか。4日、松本市選挙管理委員会が期日前投票ができる「移動投票所」を設置した松本短期大学(笹賀)で、学生たちに聞いた。

 この日に投票した人、当日投票する人、既に投票を済ませた人計30人に、判断材料の情報源を尋ねた。ほぼ全員が街中の選挙ポスターと答え、街頭演説や選挙カーを挙げる人もいた。テレビで知る人も多く、新聞や親との会話で情報を得る人もいた。
 SNSでの訴えは、若い世代に浸透しきれていないようだ。投票先を決めた3年生の女子学生(20)は「スマホのツイッターで好きなものを見ている時に、選挙関連のものが突然画面に出てくるから目にする程度」と言う。3年生の男子学生(20)は、自転車に乗っていた時に候補者の街頭演説を見て投票しようと決めたといい「SNSは興味がないので見ないで飛ばす」と本音を語る。今回の参院選が初の投票という1年生の女子学生は「ネットの情報は信ぴょう性がない」と慎重だ。他方、候補が発信する動画を自ら探して政策を調べた学生もいた。
 若者の多くが、候補の顔が直接見えて声が届く選挙活動と、知名度があってこそ、SNSを活用すると考えていた。看護学科3年の女子学生(20)は、今の自分や将来の自分を見据えて、医療や教育、妊娠出産に関わる政策を掲げる候補者に投票すると決めている。若者の政治離れに対して「SNSで発信すればいいわけじゃない。若者の政策を挙げているかが大事だと思う」と話していた。

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