教育・子育て

麻績小児童がアプリで栄養管理 信州大と連携、食育システム試験運用

食育支援システムを使い、自分で考えた朝食の栄養バランスをチェックする児童たち

 麻績村の麻績小学校で、信州大学が開発した食育・栄養支援システムの試験運用が始まった。AR(拡張現実)マーカーを用いた食材・食品カードをパソコンのカメラで読み込むと、食事のカロリー量や栄養成分が画面にグラフで表示され、手軽に栄養管理や食生活の見直しができる。6月30日に開かれた家庭科の授業で6年生が初めて使い、自分たちで考えた朝食献立の栄養バランスなどを確認した。

 児童は「手軽に作れるバランスのいい朝食」をテーマに1人ずつ献立を考えた。献立に応じた食材・食品カードをパソコンにかざすと、たんぱく質、炭水化物、脂質のバランス、ビタミンのグラフなどが表示され、主食、主菜、副菜もイラストで示された。児童たちは、グラフや友達のアドバイスを参考に改善点を考え、足りていない栄養が入った食材を加えたり、高すぎるカロリーを見直したりした。
 ハムと目玉焼き、バターを付けたパン、みそ汁の献立を考えた三浦羽未さん(11)は、パンをご飯に変え「ご飯にした方がカロリーが抑えられた。グラフが分かりやすかった」と話した。
 システムは、食の欧米化や生活習慣病の増加といった課題に対応し、簡単に栄養管理できる食育教材として、信大医学部と工学部が共同開発。試験運用は、村と信大医学部が地域連携事業を進める一環で、麻績小で始まった。
 タブレット版の開発も進めており、学校や福祉施設、地域の健康教室での食育・栄養指導に幅広く使えるという。信大医学部保健学科の日高宏哉特任准教授は「食事を見える化しチェックすることで、よりよい食生活の意識付けにつながれば」と話している。

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