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2022.6.26みすず野

 梅雨のこの時期、土曜・日曜は早朝から草を刈る刈り払い機の音があちこちから聞こえる。個人の作業ももちろんあるが、地域の団体の役員らが、それぞれの受け持ち区域で汗を流す◆彼らが作業しているのは地区の施設の敷地や周囲、道路沿い。あるいは寺が所有する墓地や境内、取り巻く公園、それぞれの氏子の神社などだ。地域の環境を維持するための作業で、なかには複数の作業を掛け持ちしなければならない人もいる◆長い間続いてきたあり方だが、近年参加する人数の確保が大きな問題になっている。高齢化と若年層の減少がここにも影を落とす。5年先、10年先を見通すと、一人が負担する作業量がおそらく膨大になる。地区の団体の役員構成も同様で、現在でも複数の役職に就いている人が少なくない。こちらは地区内の組織見直しが始まっている◆地域コミュニティーを維持するための対策は、あちこちで進められていると聞く。打開策のひとつは、女性に各団体への参加を促すことだ。同様の問題を抱える他地区との情報交換は欠かせない。新たな運営方法を生み出すのは、従来の慣例にとらわれない柔軟な発想だろう。

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