政治・経済

塩尻の自然博物館移転 隣接のレストラン棟が候補に 小坂田公園再整備

移転先が決まらず、最有力候補として検討されている公園内のレストラン棟(左)と自然博物館

 塩尻市が、小坂田公園再整備事業に伴う市立自然博物館の移転先について、同館の北に隣り合うレストラン棟(閉鎖中)を第1候補として検討していることが27日、分かった。昨年度末に楢川中学校校舎への移転を断念したことを受け、既存建物を改修して博物館機能を現地で存続させる方向になった。実施計画を決める9月までには正式決定する。

 自然博物館の運営支援団体・自然博物館協力会の大川恒子会長(75)ら役員5人が、平出博物館と統合する考えの再検討などを求めて市役所を訪ねた。これに対して小口利幸市長が「現公園内でより人に触れられる場所にしたい」と述べ、公園内の既存施設に移転させる考えを示した。
 市は空き校舎になった楢川中学校を移転先の候補に検討したが、昆虫標本の保管に不適切だと分かったことなどから断念した。以降は自然博物館のある公園東側エリアで検討している。ただ、レストラン棟に移転させる場合、事業計画の一部変更が必要な可能性があり、国の補助金も絡むため調整が残されているという。
 自然博物館とレストラン棟はともに平成7(1995)年度に新築で利用開始した。
 公園再整備計画では2階建てのレストラン棟に、新設サッカー場のシャワールームや道の駅案内所が入る。博物館の移転先は、1階部分(約120平方メートル)が候補になりそうだ。現在の博物館は室内子どもアスレチック施設に改修する。
 協力会は、移転先決定が難航する現状を懸念し、27日の要望に踏み切った。収蔵されている多数の貴重な昆虫標本を適正に保存管理・公開活用し、将来に継承するよう求めており、大川会長は「子供がクラス単位で学習に来られるようにしていただければ」と願った。