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松姫ゆかりの団扇 修復 9月から長野市で展示 松本神社その氏子総代会

修復を終えた団扇を氏子総代たちにお披露目する外山会長(右)

 松本藩主・戸田家の祖先をまつる松本神社(松本市丸の内)の氏子総代会が、戸田家では初の松本城主となった戸田康長(1562~1633)に嫁いだ徳川家康の養妹、松姫の愛用とされる同神社所蔵の団扇を修復した。家康から松平姓と徳川家の家紋・三つ葉葵の使用を許された戸田家ゆかりの貴重な宝物(市重要文化財)だ。今年9~12月に長野市立博物館での企画展への展示貸し出しも予定する。

 団扇は扇部が縦横約25センチ、柄が約20センチあり、両面とも金箔で装飾され、表面に三つ葉葵の家紋と平安調の絵が、裏面に縁起の良い松と鶴亀が描かれている。松姫は14歳の天正6(1578)年に15歳の康長に嫁ぎ、24歳の若さで亡くなったとされる。団扇は生前の品とみられ、元和3(1617)年に康長が高崎藩(群馬県高崎市)から松本藩へ加増移封された際にもたらされたようだ。
 経年劣化で扇部と柄をつなぐ骨組みが折れるなどしていたため、京都市内の文化財修復専門業者に修復を依頼し市の補助も受け昨年11月~3月に修復した。
 21日の定期総会で修復を終えた団扇を氏子総代約20人にお披露目した。外山剛総代会長(87)は「団扇には涼を取るだけでなく邪気を払い幸福を呼ぶ意味もある。いずれ地域住民にもお披露目できれば」と話していた。

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