政治・経済

塩尻市立図書館の総貸出数 昨年度72万55冊で過去最多

 塩尻市立図書館の昨年度の総貸出数は72万55冊(前年比5.9%増)で、4年ぶりに過去最多を更新した。新型コロナウイルス禍の中、図書館が市民に必要性の高い施設と判断して開館を継続した点や、令和元年に移転オープンした広丘図書館の利用が好調だった点が主な要因とみられる。

 総貸出数は過去最多だった平成29(2017)年度を、1万1000冊近く上回った。9割強を占める個人貸出数が伸び、過去最多の68万1761冊(同6.2%増)となった。
 本館・分館別の貸出数は多い順に本館43万9983冊(同5.8%増)、広丘図書館17万34冊(同8.2%増)、吉田分館2万7088冊(同4.2%減)などとなった。
 コロナ禍で、読書や本に対する世間の関心が高まっていると考え、コロナによる臨時休館はせずにサービスを続けた。県の感染警戒レベルに応じて消毒方法を変えるなど、感染対策を徹底した。
 近隣の公立図書館が休館となったり、滞在時間や入館人数を制限したりする中、普段は他の市町村の図書館を利用する人が、塩尻の図書館を利用したケースもあったとみられる。
 広丘図書館は蔵書数3万冊に対して貸出数が17万冊余に上り、驚異的な蔵書回転率だった。蔵書スペースに限りがある中、図書館が入る北部交流センターの利用が多い子育て世代や青少年、ビジネスマン向けの本を充実させている。「鮮度の高い書架」が回転率につながったとみる。上條史生館長は「市民の期待に応えることができ、結果として貸出数につながった」と話す。
 市立図書館は、全国の同規模の自治体の中では蔵書数や資料購入額がトップクラスだ。上條館長は「今後も市民が使いたくなるサービスを提供し、進化する図書館を目指したい」と話している。

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