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居合の最高段位・八段に 松本の横山さん 長野県内で戦後初

居合道八段となった横山さん(中央)と昇段した教え子たち

 松本市深志3の横山和日光さん(73)がこのほど、全日本剣道連盟が定める居合道の最高段位・八段に到達した。県内では戦後初めての快挙だ。居合道歴34年、八段審査への挑戦は4回目だった。「努力は裏切らない。自分の姿が、教え子や頑張る人たちへの希望や応援になれば」と話し、後進の指導にも一層情熱を注ぐ。

 日本刀と居合の所作の美しさに魅せられ、居合道に足を踏み入れた。会社勤めの頃から毎日剣を振るい、教えを請いに全国を回った。「剣には人生や人格が現れる。居合を通じて尊敬できる多くの人に出会えたのも財産」と振り返る。
 居合道は、定められた時間の中で演武を行い、抜刀からさやに納めるまでの技や所作の正確性を審査する。八段審査に臨むにはまず、七段取得後10年以上修行を積む必要がある。審査も狭き門で、5月3日に京都市であった八段審査会の受験者99人中、合格者は横山さんを含め5人だけだった。
 市柔剣道場(中央4)などで教室を開いて6年になる。8日には諏訪市で教え子たちの昇段審査もあった。教室開講時から通う岡野文嘉君(14)=信大付属松本中2年=ら中高生3人が初段、大人1人が三段に合格した。道場で一心に剣を振るう教え子たちの姿に「居合は心身で表現する伝統芸術。彼らが居合を次代につないでくれれば」と目を細めていた。

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