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ふるさと納税 最多5415件 安曇野市に昨年度 返礼品拡充

 応援したい自治体に寄付すると所得税や住民税の控除が受けられる安曇野市の「ふるさと納税」で、昨年度は5415件(前年度比1148件、26・9%増)と過去最多だったことが、市のまとめでわかった。返礼品の種類が前年度比3割増の236品と増えたことで選択肢が広がり、件数の増加につながったとみられている。

 返礼品で最も申し込みが多いのがVAIOノートパソコンで、清涼飲料水と生そばセットが続いている。この傾向は近年変わらないが、昨年度は新型コロナウイルスによる「巣ごもり需要」が一段落したことで、令和元年度や2年度に比べてパソコンが減った。
 返礼品は生産者からの提案を受けて採用しており、昨年度は牛肉や木工ボールペンなどが追加された。市総務課は種類が飛躍的に増えた理由について「生産者に周知が進んだため」としている。
 昨年度は、北アルプス・燕岳テント場のトイレ改修に向け、ふるさと納税の仕組みを活用してインターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を行った特殊要素がある。ただ、CF分の539件を除いても申込件数は過去最多となっている。
 返礼品の種類が増えて寄付者の選択肢が広がる一方、市が行っているポータルサイト上の在庫管理が煩雑になっているという課題もある。市は、年間で申し込みが1件もない返礼品は見直しの対象としていく考えだ。
 寄付総額は8億1320万3808円で前年度より24・0%減った。高額なパソコンの申し込みが減った影響が大きいという。パソコンはメーカーや機種によって最低寄付額が49万円~130万円に設定されている。
 総務課は「高額な品に頼っている部分もあるので、市を代表するような農産物が返礼品として出てきてくれれば」と期待する。