政治・経済

塩尻市長選に市議ら3人が名乗り 市議会内に交錯する思惑

 塩尻市長選挙(9月18日告示、25日投開票)への立候補を、現職市議2人が表明した市議会で、その他の市議たちの支持が分かれている。政治姿勢や経験を評価したり、現市政との絡みや各会派の関係性を重視したりと理由はさまざまだ。一方、支持の姿勢を明確にすることに慎重な議員もいる。

 市長選には、ともに市議の元総務部長・平間正治氏(68)=大門田川町=と金子勝寿氏(45)=柿沢=のほか、前市産業振興事業部長の百瀬敬氏(52)=宗賀桔梗ケ原=の新人3人が立候補を表明した。
 金子氏が所属する新政会(4人)は、前回選で推薦状を出すなど現職・小口利幸市長(70)を応援してきた。金子氏への「以前から市長を担う意欲があり最も若い」との支持と、小口氏の後継と目される百瀬氏への支持が併存する。樋口千代子氏は「経済対策に取り組み中小企業への思いも分かる」とし、自身の後援会報で百瀬氏支持を明かした。
 平間氏が所属する清風クラブ(2人)は、中野重則氏が「総務部長を務めるなど十分な資質があり、バランス感覚が良い」と、最年長の平間氏を評価し、積極的に応援している。
 市民派連合(4人)と、政党系を含む2人以下の少数会派は、取材に支持を明確にした市議は少なく、状況を注視しているようだ。
 3人はいずれも子育て支援や福祉に力を入れるとし、政策面の違いが浮き彫りになるのかは不透明だ。これまでに政策骨子を発表したのは平間氏のみで、市議の間には「ビジョンを見ないと判断できない」「一番市民益になる人を選びたい」との声がある。
 市議会内の力学も支持動向に関係しそうだ。支持理由を「同じ会派だから」とする議員がおり、ある年長市議は「平間さんにも金子さんにも恩義がある。表立って旗振り役はできない」と漏らす。「まさか金子さんが出ると言うとは思わなかった」と、別のベテラン議員は複雑な表情を見せた。
 5期20年を務めてきた現職の小口市長は今期限りの引退を表明した。青柳充茂副議長は「議会がもっと政策提言できるようにならないといけない。議会の力も試される」と話した。

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