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信州走り10年余のレトロバス 惜しまれながら引退へ

現在は上高地線の代行輸送に使用されているレトロバス

 松本市内を走る鉄道・上高地線のバス代行輸送に使用されている通称「レトロバス」が、代行輸送が6月9日に終了するのに伴い引退する。かつてはタウンスニーカーとして市街地を走り、古風な外観、木製の床や座席で多くの人に愛されたが、老朽化で惜しまれつつ役目を終える。

 平成9(1997)年の製造で、当初は神戸市の異人館街を走っていた。22年に当時の松本電気鉄道(現アルピコ交通)が購入し、外観を緑色から現在の茶色に塗り替え、タウンスニーカーの北コースを中心に使用した。25年に長野に異動し、長野駅前―善光寺大門間の路線バス「びんずる号」として8年間活躍した。上高地線の代行輸送で中型バスが必要になったため、再び松本に戻った。
 車内やヘッドマークには、茶臼山動物園(長野市)のレッサーパンダにちなんだキャラクター「茶太郎」が描かれ、子供にも人気だった。製造から25年が経過し、雪が多い北信を走ったことで融雪剤による傷みも激しいことから引退が決まった。代行輸送ではほぼ毎日、使用されている。利用者が多い朝夕に走ることが多いという。
 アルピコ交通経営企画室の山岸達也さん(31)は「長いこと活躍してくれたバスなのでお疲れさまでしたと言ってあげたい」と話す。

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