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お城と調和雅楽の調べ 二の丸で7年ぶり公演

松本城を背景に優美な舞や演奏を披露した雅楽公演

 松本市の国宝松本城で14日、7年ぶりとなる雅楽公演が行われた。松本市出身で宮内庁式部職楽部元首席楽長の岩波滋さんと地元愛好者でつくる松本富貴雅楽会、岩波さんが東京で指導する日本雅楽会の約30人が出演し、天守を背景にみやびやかな音色を響かせた。

 新緑に彩られた二の丸御殿跡に舞台を特設し、音楽主体の管弦と舞を伴う舞楽で計6曲を披露した。市民や観光客ら約500人が訪れ、結婚式にも用いられる「平調越殿楽」や、華やかな衣装姿の慶事の舞「萬歳楽」などを堪能した。松本市島立の高柴律子さんは「日本人なのに、普段聴く機会がないので新鮮」と話していた。
 松本城の昭和の大修理の完工50周年を記念し平成17(2005)年に市内で岩波さんらによる雅楽演奏会が開かれ、翌年から本丸庭園で公演してきた。現在は5年に1回を基本とし、令和2年の開催予定が新型コロナウイルス禍により延期されていた。
 岩波さんはあいさつで「松本はいろいろなことに熱心なまち。これからも雅楽公演を続けてほしい」と願っていた。