地域の話題

木曽ペインティングス 作家と住民がアートで交流 木曽、王滝、松本で

手足も「画材」として使いながら個性あふれる迷彩柄を描くエクセラン高の生徒

 木曽地域を舞台に展開する芸術祭「木曽ペインティングス」の実行委員会による新企画「僕らの美術室」が14日、始動した。芸術祭の参加作家と住民が直接交流する場を"移動式の美術室"に位置付け、生活の中から新しい文化を作り上げていく。本年度は木曽郡内の木曽町日義と王滝村に加え、松本市も含めた3会場で「持続可能なアートのためのレッスン」と題したワークショップ(WS)を定期的に開催していく。

 初回は、木祖村薮原の滞在施設兼展示ギャラリー「藤屋レジデンス」で、2人の芸術家によるWSがあった。午前は、茨城県出身で、木祖村にこの春移住した平清孝さん(41)を講師に迷彩模様を制作する内容で、参加した住民らは、好きな色を使って「心の色」を表現した。
 松本市のエクセラン高校美術科の生徒9人も参加し、キャンバス用の布に思い思いの迷彩柄を描いた。1年の那須仁美さん(15)は、人前でテンションを上げてしまう性格を表現したという赤や桃色の上に黒色を乗せて下の色を隠すことで、自分自身を客観的に見つめた柄を完成させた。「手を(スタンプのように)使うなど考え得る技法を駆使した作品。満足です」と笑顔だった。午後のWSでは、松本市島立の中條聡さん(27)が、フェルトを使ったコースター作りを指導した。
 木曽ペインティングス代表の岩熊力也さん(52)は、新企画の開始に当たり「日常的に集まった人たちとの自由な交流の中から次のアートプロジェクトを生み出していくような創造的な場にしたい」と話していた。WSの特別版として、27日は岩熊さんがエクセラン高で授業する。
 毎年恒例の芸術祭は今秋に予定している。