地域の話題

塩尻の麻衣廼神社で御柱祭里曳き 住民の力結集

力を合わせ御柱を曳く参加者

 塩尻市贄川の麻衣廼神社で7年目ごとに行われる御柱祭の里曳きが14日、2日間の日程で始まった。初日は国道19号桃岡橋脇の安置所から贄川上町まで1キロ余りの道のりを、住民が力を合わせて御柱を曳行した。人の密集による新型コロナウイルス感染を防ぐため、4本の御柱のうち2本は4トントラックで曳いた。

 子供から高齢者まで、約200人が参加した。安置所で神事をした後、いったん人力で全ての御柱を曳いて桃岡橋を渡り、対岸の集落入り口まで運んだ。同所では今回中止とした「川渡し」の代わりに、4本の御柱に奈良井川の水をかけて、お清めをした。
 集落内では各所で木遣り唄とラッパの演奏が響き、曳き手を勢い付けた。一之柱の上で初めて木遣り唄を披露した地元の木工業・小林起也さん(42)は「御柱祭は特別な行事。伝統を守るため、自分も歯車の一つになれればいい」と話した。
 神社部長の武正一さん(73)は「御柱祭は住民の心のよりどころ。コロナ禍でも、伝統の行事ができたことがうれしい」と述べた。今回、最高齢の曳き手だった中澤重義さん(87)は「よくやってくれた」と感謝していた。
 里曳きは15日も行い、神社までの残りの道のりを曳行する。同日午後4時から境内で建て御柱を行う。